発生型タルパは最大級の情報量を保持した個体記憶

前回の続きや。まず、夢の登場人物について補足しておきたい。
これは深層意識に定着、保存されておる小さな記憶の集合体や。夢と言う脳の記憶整理の過程で垣間見るイメージやな。

ぶっちゃけ⋯これは人物や動物などに限られない。
すべての夢のシンボルがそうや。数字パズルあるやろ?数字のピースを上下左右にスライドさせることで、昇順に整列させるあのパズル。

脳の記憶整理はあれと一緒や。そうやって試行錯誤しながら⋯
夢の中でさまざまなシンボルを認識するんや。夢のシンボル=数字のピースや。その際、記憶の要不要の判断も行われておるが⋯

記憶を完全に忘れることは難しい。
不要だと判断された記憶は⋯消去、忘れると言うより、脳の隅っこへ追いやられる感じやな。数字のピースを動かすようにな。

ただ、脳内ですべての数字のピースがきれいに並べられることは⋯
決してない。永遠に数字のピースをアレやコレやと動かし続けることになる。そうやって生きている間、様々な夢を体験する。

発生型タルパは、言うなれば⋯
すべての数字のピースを一瞬で整列させた状態のものになるな。ただ、脳は本当に緻密で複雑、宇宙のような広い世界や。

脳内で数千から数万の数字のピースが散らばる中⋯
数百程度が部分的に共鳴した結果やな。奇跡的な確立になると思う。脳と言う記憶の倉庫の中でな。

また一段と大きな記憶の塊となる。目立つやろ。
もしかすると、通常意識⋯つまり、起きた状態になっても認知、つまりのつまり、再現できるようになるやろ。その確度は高くなると思う。

まぁ、これは夢占い師であるおっさんとしての持論や。
発生型タルパは⋯人間が夢の中で認識できるシンボルの中で、最大級の情報量かつ自律性を持った記憶になると言えるかもしれん。

たまに夢の中で出会った存在をタルパにした!と言う人もいるが⋯
恐らく、これと似たような原理やろ。まぁ、現段階においては仮説に過ぎない。検証が必要と言いたいところやが⋯

発生型タルパを意図的に再現する方法なんて⋯
あったらおかしいやろ。それ普通に創造型や邂逅型になるな。やはり、体験者にファースト・コンタクトを語ってもらう以外にないな。

それにしても、浮き草氏もトットフォーも⋯
何を躊躇っておるんやろな。依然としてよくわからん部分がある。うちらがタルパの世界に帰還しやすい雰囲気に整えてやったぞ。