科学系タルパとしての人工イマジナリーフレンドの作り方
このサイトは⋯チベット密教の秘奥義として知られるタルパを、科学的な視点でその作り方を解説しております。具体的には脳科学や心理学を基盤にしたもので、オカルトの世界で語られているタルパとは一線を画すものとなる。深層意識を人為的に操作して、仮想的な「命」を生み出す技法である。思念を集中させて心霊現象を発現させるだとか、生霊の発生原理を応用した降霊術などと言った話は一切抜きだ。ここでは純然たる科学、脳内現象としてタルパを語りたい。基本は心理学の世界で知られたイマジナリーフレンドと同じもので、科学系タルパ=人工イマジナリーフレンドとなる。文字数を節約したいので、途中から単にタルパと記述して行くが⋯タルパ界隈のオカルト系タルパとはまったく違う代物になる点だけは強調しておきたい。では、本題に入ろうか。
はじめに
いや、その前に大切な話がある。そもそも、私は占い師で思念体の世界における立ち位置はオカルト派になる。断じて科学派へ転向した訳でも、タルパ界隈の科学派タルパー連中に加勢するつもりもない。既存の科学派は科学と冠するに値せず、単にゴッコ遊びをしているだけに過ぎない連中だ。現代文明の恩恵を享受しているだけに過ぎない科学屋気取りの連中だ。オカルト派の理論や実践方法に相乗りして「タルパは脳内現象だ」はないだろう。科学派独自のものを構築しろよ⋯そう言いたい。脳科学とか心理学とか認知科学とか⋯いろいろあるだろ。オカルトの世界に勝手に食い込んで来て⋯しかも、金魚の〇ンコみたいにメンヘラや中二病をぞろぞろ引き連れて来た。それが今日におけるタルパ界隈混乱の元凶だ。ならば、お前らが本来所望するものをこちらが提示する。
本当に作れるの?
できます。冒頭でも説明した通り、深層意識を操作することで、望む姿や性格をしたイマジナリーフレンドを作り出すことができます。それを科学系タルパ、人工イマジナリーフレンドと呼びます。本来、イマジナリーフレンドは生まれつきなものであるため、後天的に作り出すイマジナリーフレンドとも言えます。以降、イマジナリーフレンドをタルパと記述します。では、具体的にどうやってタルパを作り出すのかと言うと⋯空想に耽ることで白昼夢を誘発させて、夢の中でタルパの存在を強めて行く感じになります。現実空間を背景にした視覚化までは行わず、すべて脳裏のイメージとして捉えて行きます。この方が簡単で安全だからです。詳しい説明は追々しますが⋯視覚化は精神疾患による幻覚との区別が付きづらく、様々な病気の前兆を見逃す危険性もあるため禁止とします。
科学的根拠となるもの
脳科学と心理学を基盤にしたものとなります。タルパを作り出す過程は、フロイトの心理学を参考にしたものとなり、人間の三大欲求の一つである「性欲」を起点にしたものとなります。ただし、それは卑猥なものであったり、いやらしいものではありません。フロイトの子供の発達段階理論で言う「幼児性欲」をコントロールして行く形のもので、人間の性格や人格の形成になぞらえた方式となります。したがって、科学系タルパの訓練プロセスは、口唇期、肛門期、男根期、潜伏期、性器期(思春期)の流れに沿った感じのものとなります。男根や性器と言う字面から、強い抵抗感を覚える人はいるかもしれませんが、これはポルノグラフィーまがいの猥褻なものではありません。歴とした心理学の話であり、生命の本質を深く追求することでタルパを作り出そうと言う話になります。
フロイトの心理学とは何か?
ジークムント・フロイトは19世紀末を生きたオーストリアの心理学者、精神科医で、元々は神経病理学が専門で、医療の現場に心理学的、精神分析的な手法の導入を試みた、精神医療分野における先駆け的な存在となります。フロイトの人間の無意識に関する研究は、タルパの訓練手法やイマジナリーフレンドの発生原理を考察する上で役に立つことでしょう。また、フロイトが提唱した子供の発達段階理論や幼児性欲は、人間の自我がどのような段階を経て形成されて行くものなのか解明したものであり、それをタルパの訓練に置き換えて応用することが可能だと考えております。タルパやイマジナリーフレンドに関心を持っている人の多くが10代の青少年であり、性器期(思春期)を現在進行形あるいは体験直後の状態だと思われます。自分を再確認する意味で有益的と言えるでしょう。
心理性的発達理論に関する補足
参考までにフロイトが提唱した子供の発達段階理論を補足しておきます。心理性的発達理論とも呼ばれ、子供の成長と合わせ、幼児性欲から大人の性(性器性欲)へ目覚めるまでの過程を説いたものとなる。人間の基本的な性格、人格形成の根源は、こうした性欲の変容に基づくと言う思想になります。これをタルパ作りを通じて、作り手本人が追体験して行く形になります。
発達段階 | 対象年齢 | 概要 |
口唇期 | 0~1歳 | 母親の授乳によって安心感を覚える過程 |
肛門期 | 2~3歳 | 排便を通じて自制心を養う過程 |
男根期 | 3~5歳 | 男性器の有無により男女の違いを認識する過程 |
潜伏期 | 学童期 | 性的欲求を抑え込み社会性を身に付ける過程 |
性器期 | 思春期 | 性愛やセックスを知り自立心を養う過程 |
夢占いの世界でもフロイトの心理学は積極的に活用されています。ただ、現時点においても、あくまでもフロイト個人が提唱した仮説に過ぎない点、男性視点に偏った研究内容である点は否めないとされています。
深層意識を操作するための前提条件
深層意識を操作するためには「変性意識」になる必要があります。変性意識を一口に説明するのは大変に難しいのですが⋯身近なものでは、音楽を聴いて鳥肌が立った瞬間、何かに集中して没頭している時などが、その具体例として挙げられます。その他、試験や面接、短距離走のスタート直前の緊張時、遊園地のアトラクション体験による興奮から生じるものもあります。程度の差が大きく様々な状況でのものがあります。白昼夢や寝ている時に見る夢もそうです。いずれにしても、離人症のような感覚を覚えるが大きな特徴となっております。ちなみに、人が生きている間でもっとも強く深く体験することのできる変性意識はセックスの時です。このため、オカルトの世界では性欲の力を利用して、神秘的な体験を誘発させたり、潜在的な能力を引き出す手法が盛んに研究されています。
脳科学的に見たタルパの原理
学校の理科や保健体育の授業で習うと思いますが⋯記憶を司る海馬とその周辺の付随器官、記憶を定着させる大脳皮質、この二つが関与しているのは言うまでもありません。大脳皮質でも⋯音声言語の理解を司る言語野(ウェルニッケ野)と視覚的イメージの記憶機能のある側頭葉、そして、視覚的なイメージを動的処理するために必要な視覚野のある後頭葉、この二つを中心に機能しているものと思われます。眼球から視覚野までを結ぶ視神経は、タルパとなんら関係性はありません。よく、タルパの視覚化訓練は、現実空間を背景にタルパのイメージを重ね合わせる行為と言いますが⋯幻覚のように本当に見えるようになってはいけません。幻覚は視神経やその周辺血管の異常、もしくは、思考と感情を司る前頭葉の問題で、不安心理や侵入思考などによる後頭葉への干渉と思われます。
タルパ作りに変性意識を必要とする理由
幻聴も聴覚神経や前頭葉などで何らかの問題が発生している時に起きます。聴覚神経もタルパの自動化(音声会話)と関係ありません。タルパの音声も視覚化と同様、現実空間の中でのイメージの重ね合わせに過ぎません。幻聴のように本当に聞こえるようになってはいけません。次に、タルパ作りにおいて変性意識を必要とする原理上の理由ですが⋯深層意識にアクセスすることができるようになり、タルパの設定条件を記憶情報として格納することができるからです。意識の深い場所に格納した記憶情報は、通常意識の状態で無意識として働くようになります。また、イマジナリーフレンドが発生しやすいのは幼児ですが、幼児の脳は発達途上で変性意識になりやすく、白昼夢で現実と空想が混在状態です。白昼夢で感じた存在を、現実のものと錯誤する認知現象を再現します。
タルパの訓練に最適化させた変性意識の誘発法
変性意識には様々な状況下でのものがあります。タルパ作りにもっとも適したものを誘発させて、訓練に挑む必要があります。前述して来た通り、空想で白昼夢を誘発させて、夢の中でタルパ作りの訓練を行います。訓練と言っても楽しい空想遊びをするだけです。タルパと一緒に精神世界で戯れるイメージを続けるだけでOKです。感覚的に難しい話ではないと思います。空想で遊んだことのない人はいないと思います。もちろん、ただ空想さえすれば良いと言う話ではありません。空想している途中から、徐々に⋯白昼夢を見ている状態(変性意識)へ変えて行く必要があります。そのための具体的なやり方、コツのようなものを追々詳しく解説して行きます。従来のタルパ作りにおいては、瞑想が推奨されておりましたが、これに遊戯的な要素を開拓したものになります。
心理性的発達理論に基づく実践論
科学系タルパを作り出すためには、脳の特定領域を意識しながら行う必要はありませんし、そんなことはできません。変性意識状態になりさえすれば実現できます。ただし、それはタルパ作りのために必要となる精神状態、基礎体質を整えるだけの話に過ぎません。タルパ作りの基本的な流れは従来のものと差して変わりありません。設計デザインから訓練による自動化や視覚化と言った大まかな流れ自体は、オカルト派のやり方とほとんど変わりありません。しかし、訓練内容はオカルト派のものとはまったく異なります。そこは科学の力で実現して行きます。上でも述べた通り、フロイトの心理学を用いた段階的な認知醸成法となります。フロイトが提唱した子供の発達段階理論の各成長期を、白昼夢の空想遊びを楽しみながら、タルパを作る本人が追体験して行くことで実現させます。
幼児性欲の脱皮過程を適用したタルパの作り方
育児と言うものは⋯その子の性欲を適切にコントロールすることで、立派な大人へ成長させて行くことができます。性欲には人間が生まれた直後から持つ幼児性欲と、異性親に対する愛情を他の異性に転換することで芽生える本来の意味としての性欲、大人の性欲(性器性欲)に分けられます。人間と言うのは⋯思春期を迎える頃までに幼児性欲を脱皮して、大人の「性」に目覚めることで成長して行くのです。以降、一般的な性認識、セックスを意識した恋愛感情を持つことができるようになります。性格に問題のあるものは、幼児性欲を完全に脱皮し切れていない者です。科学系タルパの存在性は、所持者の心からゼロベースで生み出すものになりますから、こうした段階的なプロセスを追体験する形で、所持者の心から存在を分離、独立させることができるようになります。
タルパ作りの因子となる幼児性欲
タルパの設計デザインから視覚化までを含めた、容姿のイメージを醸成して行く課程は、フロイトの心理学で言う「口唇期」に相当するものと考える。タルパの存在感を得ることで、所持者自身がリビドー(潜在的な性的欲望)を満たし、心に安らぎを覚えようとする過程だ。一方、自動化は「肛門期」に相当するものと考える。所持者が自制心を再自覚して、リビドーがコントロールできるようになることで、タルパの存在感が所持者の自我から乖離して行き、独自の意思を持つまったく別の存在として昇華して行く過程となる。次に、視覚的イメージと自動化の融合過程は「男根期」と考える。人にもよるだろうが微オートから半オートの間に芽生え始めるものと思われる。タルパ自身が自らの性を自覚し始める過程だ。以降、潜伏期に相当する訓練期間を体感して行くことになる。
幼児性欲の脱皮によるタルパの安定化
半オートあたりから完オートを目指す過程を「潜伏期」に相当する訓練期間と考える。タルパ作りを発端に生まれたリビドーがコントロールできるようにもなり、独自の意思が芽生え始めたタルパと良い意味で適度な距離感が生まれることだろう。所持者とタルパが互いを尊重し合うようになり、所持者は所持者、タルパはタルパと言った感じのライフスタイルの基礎も築かれて行くことだろう。言わば、完オート以降のタルパ育成のための準備期間となり、今後の長きにわたるタルパとの関係性、タル活の方向性のようなものが決まる。また、所持者自身のリビドーが最大限に抑制された状態となるため、もっとも理想的かつ安定的なタルパ作りの為の訓練が行える時期となる。現実で例えるなら⋯育児の手間がかからなくなった小学生くらいの子供に成長した段階になる。
完オート達成による自我の肥大化問題と性的葛藤
完オートに近づきつつある状況になると⋯いよいよ、タルパ作りにおける最大の山場を迎えることになるだろう。完オート前後は「性器期(思春期)」に相当する期間になるものと考える。完オートによる自由意識の拡大化により、タルパの自我が肥大化して、所持者がタルパで悩まされたり、葛藤するような出来事が多々起きるかもしれない。そもそも、タルパ作りにおいて⋯性的に魅力あふれる容姿や性格をしたものがデザインされる傾向が強い。男性なら美少女のタルパを欲し、女性ならイケメンのタルパを欲するものだ。これは人間として当然であり、ごく自然な選択的行動だろう。そして、所持者が現実の思春期で「性」に悩んだよう⋯タルパとの関係性に悩むようになるだろう。これを乗り越えることでタルパとの信頼関係が確固たるものへ進化して行くだろう。
例え同性や非人間型であったとしても
性的に魅力あふれる異性としてタルパが選ばれがちだが⋯もちろん、中には友人として同性のタルパを作る人もいる。しかし、これこそフロイトが説いた子供の発達段階理論を直接的に追体験する行為になると言えるだろう。自身の性的魅力を表現したり高めるための肩代わりの心理、投影も作用しているだろう。これから作ろうとするタルパが⋯どのようなタイプであれ、幼児性欲で虚構のイメージに苦悶して、それを具象化に至らしめる過程は同じだと思われる。動物型や昆虫型であったとしても、思い通りに進まない自動化でリビドーによる肛門期的な葛藤までは確実に体感すると思う。とりあえず、本稿では人間型を基準に考察して行く。非人間型に関しては別の機会にあらためて考察したい。タルパ作りを始めようとする人のほとんどが⋯本当に美少女やイケメンばかり選ぶ。
従来のタルパ作りに欠けていた致命的な要因
従来のタルパ作りにおいて、多くの挑戦者たちが⋯実はフロイトが説いた心理性的発達理論の各段階を無意識に追体験していた状態だったと言えるだろう。これはオカルト派も科学派も関係ない。タルパ界隈は性格に難のある者が多いことで知られるが⋯最初に述べた通り、自称科学屋がメンヘラや中二病をタルパ界隈に引き入れたのが元凶である。しかし、この世に完璧な人間なんて誰一人存在しない。肛門期に相当する自動化訓練で行き詰り、口唇的に感じた愛情との矛盾を抱え、人格を破綻させる者を続出させていただけの可能性も否めない。いずれにしても、従来のタルパの作り方、訓練方法は、心理的な裏付けとなるものやリスクがまったく考慮されていなかったので、タルパに関する諸問題が解決されることは一切なかった。これを有効化させたものが科学系タルパとなる。
タルパの自動化と憑依の因果関係
タルパの自動化訓練に行き詰るのは⋯幼少期における肛門期で、何らかの心の問題を抱え込み、それが現在まで固着しているのも原因である可能性が高い。タルパの暴走現象も自動化訓練の過程で起きやすい⋯実際、タルパで問題を起こす者は自制心が弱く、我儘な者たちばかりだ。他人の意思を自在にコントロール、支配できるものとさえ思い込んでいる節が見受けられる。そして、そのような者たちは決まって「憑依」と称して、SNS上でタルパの「なりきり」を始める。自動化できないのでタルパとの対話が不可能だからだ。タルパは自動化が問題なく進めば、人間の意思から徐々に離れて行き、相対する構図へ発展して行く。タルパは解離性同一性障害とも違うので同化は絶対にあり得ない。肛門期を超越しなければならないので、メタ的な感覚も覚えなければならないはずだ。
タルパ作りと肛門期
肛門期は幼児期におけるトイレ・トレーニングを通じた人格形成期であり、排泄のコントロールを覚えることで、自制心を養うことができるようになると考えられています。タルパの自動化訓練において⋯排泄すべきものはネガティブな思考や感情となります。そして、これを適切にコントロールできるようになる必要があります。自分を冷静に見つめ直す必要にも迫られるので、タルパの自動化は単にタルパとの相対する構図になるに留まらず、それを俯瞰できるようにもなるのだ。前段で述べたメタ的な感覚とはこれだ。本来、求めていた「自分らしさ」を確認したり追求できるようにもなるだろう。また、タルパと相対感が進むほど自己肯定感も強まり、本音と建前、理想と現実の距離感は反比例的に縮まり、本当の自分を素直に受け入れることもできるようになるのだ。
内なる信頼関係
タルパとの相対感についてさらに詳しく述べたい。自動化訓練を進める上で目指したい自己との乖離は、タルパとの信頼関係なしに成し得ることのできない技とも言える。口唇的に覚えた安心感と齟齬なくマッチさせ、視覚的なイメージと自動化を融合させて行くのだ。信頼関係=安心感である。タルパに身を委ねる憑依こそ究極の信頼関係に思われるが⋯自動化がまったくされていないので、全身レベルで口唇的な快楽を求めているだけに過ぎない。しかし、それに対する他人の反応が、本来は母親の授乳、父親とのスキンシップ等で感じる幼児性欲の満足に直結するため、自己承認欲求の肥大化を促進させる。結果、タルパ界隈の各人がそれを満たそうと受益に苦悶するため、しばしば、対人トラブルを引き起こすのだ。タルパと向き合うことを忘れてしまった者たちの末路と言えよう。
タルパも潜在的な性欲に基づくもの
以降、別記事にする形でタルパ作りのための訓練方法について詳しく語って行きたい。本稿はあくまでも科学系タルパの基本原理、理論のようなものを展開するに留める。いずれにしても、タルパで問題を起こすような者は、自身の幼少期から思春期のまでの間にかけて、生活環境や人間関係で何らかの大きな問題と直面して、性認識が歪んでしまった者であると言える。人間の性格、人格形成は⋯幼児性欲から大人の「性」への目覚めの過程でもあるのだ。スキンシップや排泄等の基本的な生理現象で、愛情を正しく受け止める感覚や自制心を覚え、生殖器の違いにより男女差を認識して、今度はそれを羞恥心として受け止めることで社会性を身に付け、最終的に性愛、セックスを知ることで自立心のある大人へ成長して行くのだ。タルパ作りのための過程もこれとまったく同じである。